
事業企画室 事業企画課
M・S
現場の知識がキャリアを広げる
入社動機と経歴について
入社したきっかけは何ですか?就職活動中に検討した他社と比較して、最終的に当社を選んだ理由を教えてください。
まず就活の軸についてですが、大学で建築を学んでいたため、不動産に携わる仕事をしたいと考えていました。業界としてはデベロッパーとプロパティマネジメント会社、この2つを中心に見ていました。
複数の企業を比較した結果、開発とマネジメントの両方ができること、第3セクターということ、一般的な民間企業よりも公共性の高い仕事ができることに魅力を感じて、こちらを選ばせていただきました。
入社前に持っていた当社へのイメージと、実際に入社してからのイメージで変わったことはありますか?
個人の裁量の大きさですね。一人に対しての仕事の規模が、人数の少ない会社ならではの特徴だと思います。
入社して半年ぐらいは先輩のバックアップで学ばせていただき、そこから徐々に仕事を担当として任せられるようになりました。私は入社から2年間工事担当部門にいましたが、最初は少額の工事から始まり、1年目から金額の大きい工事も任せていただけました。
その裁量の大きさは、もう少し段階を踏んでいくのかなと最初は思っていましたが、「じゃあやってみるか」という感じで裁量の大きな仕事を任せてもらったのが印象的でした。
その時は先輩や上司からのバックアップやフォローがしっかりある状態だったので、安心してチャレンジできました。全く新しいことをするわけではなく、過去に同じような工事を行っているため、過去の資料を参考にしつつ進められました。工事ごとの留意点などはありましたが、前例があったので安心して取り組めました。

どのような経緯で当社を選びましたか?
就活サイトで当社を見つけました。デベロッパーといってもいろいろな種類があり、その中でも住宅向けというよりはオフィスビルを開発・管理する会社を中心に考えていました。
もう一つ、ワークライフバランスを重視したいという思いが強く、それが実現できそうなところを探していました。転勤がなく、安定して働けるのも大きなポイントでした。
就活時は、会社説明会の後に座談会にも参加し、先輩社員の方からいろいろな話を聞けました。そこで自分が求めている条件にかなり合致する会社だと感じました。
学生時代に建築を学んでいたということですが、もう少し具体的に教えてください。入社して以降活かせていることはありますか?
入社して活かせていることは、大学で建築学の基本知識が所々で役立っていることです。
その他に役立っていることとして、図面から情報を読み取ることに慣れていたことです。私の研究は建築の本流からは離れたものでしたが、東京都の明治期におけるお寺の土地の変遷をテーマにしておりました。昔の地籍台帳や台帳図を丹念に調べる必要があったので、その分地図や図面を読む機会が多く、読み取る力が鍛えられたと思います。
会社に入ってから、工事のために衛生設備図等を見る機会が多かったのですが、何が書いてあるかを読み取る作業が早かったので、先輩や上司から褒められることもありました。そういうところに活かされていると思います。
また、今ある建物をいかに使うかということも学生時代に学んでおりました。日本の建物は気候や地震等によって基本的に海外と比べて残りにくい事情がありますが、ライフサイクルコストを考えると、例えばオフィスビルは鉄筋コンクリートで建てると大体100年もつと言われており、それをいかに長く持たせるかが大事だと思います。
建物を単純にスクラップアンドビルドしていくとかなりコストがかかるので、私が学生の頃から、世の中でもいかに建物を長く使っていくかという話題が盛んでした。そういったことにも携わっていきたいと考えていました。


仕事と職場について
現在の仕事内容について教えてください。また、その中で特にやりがいや達成感を感じることも教えてください。
今の部署は事業企画室で、新規物件の開発を担当しています。現在の仕事は、建物を建てるにあたってそれをどう進めていくか、また建物を建てる前に賃貸借契約をはじめとする様々な契約書を結ぶのですが、その契約書の調整や作成を担当しています。
やりがいについては、まだ達成していることが少ないのであまり感じられていませんが、今取り組んでいることが完了したら大きな達成感を得られると思います。新しいものを建てる際の利害関係者が多いので、その調整を進めるのは非常に大変ですが、それが一つの形になった時には非常にやりがいを感じられると思っています。
仕事において大切にしていることや心がけていることは何ですか?具体的なエピソードがあれば教えてください。
仕事の課題や悩みを一人で抱え込まないこと、周囲への報連相を常に心がけています。 一人で悩んでも解決しないことが多々あります。「こうじゃないか」と思っても、それが本当に正しいかどうかは分からないため、それをずっと引きずって時間をかけてしまうより、まず自分で考えて意見を固めた上で、周りに相談することを心がけています。
相談しやすい環境で、コミュニケーションも取りやすいです。その場で相談することもありますし、内容が長くなる場合はWord等に考え方をまとめて社内メッセージに添付し、意見を伺っています。
一旦文章としてまとめた方が自分の中で整理になりますし、相手にとってもどういうことを伝えたいかが一目で分かるようになります。簡単なことなら「ちょっといいですか?」と聞きますが、長くなりそうな話であればWordにまとめて質問することを心がけています。
職場の雰囲気を教えてください。良い点や改善して欲しい点があれば教えてください。
風通しが良いですね。先ほど言ったように相談しやすい環境ですし、他の部署にも契約書を作っている部署があるので、そこの詳しい人に気軽に聞けます。そこは不便に感じたことがなく、良いところです。
職場環境として悪いところはあまり思い浮かびません。少し硬い雰囲気もありますが、真面目でかつ和やかな雰囲気です。締めるところは締めるけれども、ずっと張り詰めているということはありません。
会議では真面目にやらなければいけない時は真面目にやり、仕事で緊急で回さなければいけない時には急いでやる。そういったすごく良い意味でメリハリのついた職場だと感じています。
業務の中で特に重要だと思うことは何ですか?
記録を残す際に自分の主観を入れないことです。議事録を作る時も、自分の意見が入った議事録を作らないよう気をつけています。
契約書や契約関連の話も「言った言わない」の話がすごく重要です。その対策として一番分かりやすいのはメールで残すことですが、メールでも「言った言わない」が発生するのを避けるために議事録を作ります。そこで主観を入れないよう、相手が言った以上のことは書かないようにすることを心がけています。
社内の雰囲気と人間関係について
職場での人間関係やチームワークについて教えてください。
プライベートの交流も盛んです。最近、有志を集めて終業後に何かをすることが度々ありました。私はコロナ禍に入社したので一時中断されましたが、それ以降も有志を中心に終業後に遊びに行くことがちょくちょくあります。
遊びに行くといっても飲み会もありますが、ボードゲームもありました。ボードゲーム好きな社員が何人かいるので、若手を中心に人を集めてカフェに行ってやる、といった具合で、本当に想像以上に仲が良いんです。
上司からのサポートやフィードバックについてどう感じていますか?
隣の席が課長なので、定期的にフィードバックを受けるというよりは一緒に仕事をしているような形です。定期的な面談があるわけではありませんが、困った時に助けてくれるなど、サポートはよくしていただいています。


キャリアパスと成長について
これまで2つの部署を経験していると思いますが、その経験が役に立ったこと、逆にこれからどう成長していきたいか、挑戦していきたいことがあれば教えてください。
最初の2年間が工事の担当、次の2年間が契約を担当する部署にいました。賃貸契約では普段のテナントさんとのやりとりが発生し、内装工事や設備が壊れた時の修理依頼が頻繁にあります。そういった時に工事の知識があるかないかで、話の通じやすさが変わってくるので、知識がある程度身についた状態でスムーズに対応できた時は、工事担当の経験が役に立ったと思いました。
今、新規物件でも工事の話が出てきますし、契約書の作成も入ってくるので、これまで2つの部署で学んだことが大いに活かされています。幅広く仕事できることが、これからの仕事にも活かされてくると感じています。
これから挑戦したいことは、今宅建の資格は持っていますが、それ以外の不動産に関わる資格にチャレンジしていきたいと思っています。不動産の国家資格はそれほど数は多くありませんが、民間の資格も含めて自分の勉強になりそうなことはどんどんチャレンジしていきたいと思っています。
これまで最も達成感や充実感を感じた瞬間を教えてください。
大型の賃貸契約をまとめたときは大きな達成感がありました。2020年頃からコロナが始まってしばらく、テレワークが推奨された状態になり、オフィスの需要がかなり減ってしまいました。結果的に多くの空室が生まれてしまい、それを何とか埋めていかないと売上は伸びません。
テナントは複数の物件から移転先を選ぶので、我々は選択肢の一つに過ぎず、ただ漫然と構えているただけでは、移転先に選ばれることはありません。重要なのは相手と定期的にコンタクトを取り、粘り強く交渉を続けていくことです。粘り強い交渉とは、お客さんと密にコミュニケーションを取って、先方から「坪○○円ぐらいで探している」という話があるとしたら、こちらとしてはできる限り坪単価・賃料を高くしていきたいので、その単価を上げる代わりに賃料を例えば数ヶ月無料にする、いわゆるフリーレントの条件を設定するなど、他の提案をして交渉を続け、契約条件を整理していくことです。
実際に、粘り強く交渉を続けていった結果、契約に結びつき、大きな面積の契約を締結したこともあります。一方で、「何としても急いで契約したい」という話にもスピーディに対応し、一気に契約締結をしたこともあります。
また、仲介業者とのコミュニケーションを積極的に取りに行かないと忘れられてしまうので、「最近どうですかね?」という連絡を取ることも大切です。コンスタントに連絡をとった結果、移転を検討しているテナントを紹介していただいたこともあります。
テナントとの交渉を粘り強く続けて、空室の解消をいくつか達成できたことが、自分の中ではかなり大きな達成感があった仕事だと思っています。

プライベートについて
ボードゲームの話もありましたが、もう少し詳しくプライベートについて教えていただけますか?
プライベートでは、ボードゲームを大学生ぐらいの時から始めて、今でも定期的にボードゲームカフェに行ったり、家でボードゲームをしたりしています。いろいろなジャンルのゲームをしますが、私が一番好きなのは拡大再生産と呼ばれるジャンルです。これは敷居が高いのですが、有名なもので言うとカタンなどがあります。
自分のターンでその資源を稼いで、その資源を元手に自分をパワーアップさせて、また資源を稼ぐという、戦略性が求められるゲームです。プラスして相手との交渉も必要になってくるゲームもあるので、ボードゲームならではの醍醐味があります。
ボードゲームの他にも博物館や水族館など、いろいろなところに行っています。都内の博物館によく行きます。もともと小学校の頃から魚が大好きなので、水槽を見ると落ち着きます。リフレッシュしたい時に近場の水族館に行ったり、旅行の際は旅行先の水族館に足を運びます。その魚の住んでいる環境がどのように再現されているかを見るのが好きです。
博物館では国立科学博物館によく行っていて、特別展は必ず見に行きます。いろいろな企画展もされているし、普段知っているようで知らないことが学べます。
今までの特別展で一番面白かったのは和食についての展示で、和食がどう変化していったか、日本人の食事がどう変化していったかという展示でした。意外と知らないことが多くて、とても面白かったですね。
お休みの日はしっかりリフレッシュできるよう、気持ちをしっかり切り替え、仕事は持ち込まないようにしています。自分の好きなことをやって気持ちをリフレッシュし、メリハリをつけた方が、仕事のパフォーマンスが良くなると考えています。
時期や仕事の状況によって残業はありますが、平均すると30分から1時間程度なので、プライベートの時間は日ごろからしっかり取れていると感じます。

